今回は、HMBってそもそも何なのか、どんな効果があるのか、など皆さんが疑問に思っていることを解説していきたいと思います。
HMBの役割を知っておくと、今後の栄養の取り方が大きく変化するかと思いますので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
そもそもHMBって何?
一言でいうと、HMBは必須アミノ酸であるロイシンの代謝物です。
ロイシンは、BCAAの必須アミノ酸の1つです。
つまりBCAAを摂取することで、HMBを摂取することが可能です。
もっと言えば、EAAやプロテインを摂取することでHMBも同時に摂取することが可能です。
では、なぜHMBが人気なのか?
それは、BCAAやEAA、プロテインからではHMBの必要な摂取量が足りないからです。
HMBの適正摂取量は、1日あたり1.6g~3.0gとされています。
少ないと思う方もいるかと思いますが、ロイシンからHMBへ変換されるのはわずか5%です。
1.5gのHMBを摂取するには、15gのタンパク質が含まれたプロテインを20杯も飲まなければなりません。
そのため、他のサプリに頼らずHMBサプリでHMBを摂取する必要があります。
HMBの効果は?
HMBの効果はさまざまですが、主に2つです。
・筋肉の合成作用
・筋肉の分解抑制
筋肉の合成作用
体内に摂取された栄養は、「栄養を筋肉に変換しろ」というBCAAの指示によって筋肉に変換されていきます。
BCAAが指示している伝達経路の中に「エムトール」というものがあります。
その「エムトール」を活性化させるのがHMBの役割です。
「エムトール」が活性化されることで、栄養から筋肉への変換がスムーズになり、筋肉の合成につながります。
筋肉の分解抑制
一方で、「ユビキチンプロテアソーム系」という筋肉を分解する伝達経路があります。
何も運動をしていないと筋肉がなくなっていくのは、常に筋肉を分解する作用が体内で働いているからです。
HMBを摂取することで、分解作用を抑制することができます。
筋肉の分解を抑えてくれますので、減量中にHMBを摂取することで、筋肉量は落とさず、脂肪だけ落とすことができます。
HMBは、バルクアップ時よりも減量時のほうが、より効果を実感できるかと思います。